下書き うつ病勉強会#97 抗うつ薬の離脱症状

抗うつ薬の離脱症状に関して
抗うつ薬は依存性が低い物がほとんどですが、突然の減薬や服用の中断を行うと離脱症状が現れることがあります。これは、抗うつ薬によって保たれていたセロトニンなどの量が急激に減ってしまうために起こる症状です。
【主な離脱症状】・吐き気・頭痛・めまい・倦怠感・不安感・耳鳴り・しびれ など
また、SSRI抗うつ薬で多く見られる離脱症状としてシャンビリ感という症状があります。「シャンシャン」という金属音のような耳鳴りと、「ビリビリ」とした手足の痺れが現れます。起きているのが辛いと感じる方も多いため、そのような症状を防ぐため、減薬は慎重に行ないます。
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SSRIの急激な中止に伴う症状として、離脱症状が挙げられるが、それはうつ状態の再燃・悪化とは違うものだ。自律神経症状を中心とする身体症状が主である。
うつ病でセロトニンやシナプス後レセプター、シナプス前レセプターが問題であるなら、別のことが起こるはずだ。
例えば、セロトニンの増減がうつ病症状と直接関係するなら、SSRI中止によって急激にセロトニンが減少することによって、急激なうつ症状を呈するはずであるが、そうではない。だから、セロトニンが足りないとか多いとかは怪しいということになる。
レセプター関係の話も、セロトニンが増減して2週間くらいたってやっとダウンレギュレーションやアップレギュレーションが起こるというのだから、離脱症状とは合わない。もっと早く起こる。離脱症状はなぜ発生するのだろう。メカニズムは明確ではない。
状況としては、SSRIによってセロトニンが増えているから、ダウンレギュレーションが起こって、シナプス前後のセロトニンレセプターは減少しているはずだ。そこに急にセロトニン減少が起こるので、レセプターが正常の時とは違った反応になってしまうと、一応は考えられる。でも、それがシャンビリとどう関係するのだろう。

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