いろいろなうつ病で混乱しているが、分類してみる。
1.環境因のうつ状態(ひどすぎる上司、ひどすぎる職場など)、
2.性格因のうつ状態(自己愛性とか未熟性とかディスチミアとか)、
3.神経症としてのうつ病(ここにストレス脆弱性モデルがあてはまる)、
4.統合失調症増悪発作、双極性障害の躁状態、単極性うつ病のうつ発作、てんかん発作(ここまでが内因性損傷プロセス)、そのそれぞれの後のうつ状態(これが回復プロセスとしてのうつ病)
うまくまとまらないが、回復プロセスを独立させれば、話がすっきりすると思った。しかし、躁でもない。
伝統的な分類として、
内因性うつ病
双極性障害(これはだいたいいつでも内因)
心因、おもに性格の問題のうつ状態
心因、主に環境の問題のうつ状態
身体因(甲状腺機能異常など)のうつ状態
くらいがすっきりしている。
各種新型うつ病は性格因に近い。非定型うつ病は性格因に近いという説も強いがMAOIが効くのでやはり神経回路・細胞・遺伝子レベルでの異常なのだろう。
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内因性というのは、遺伝子、神経細胞、神経回路、このあたりのレベルでの話。
心因性というのは、脳(性格)、環境、このあたりのレベルでの話。
内因性で異変が起これば、もちろん、脳全体の機能にも異常が出る。
心因の、性格因と環境因では、脳全体のレベルで、感覚機能を通して、脳の内部に入り、神経回路、神経細胞、遺伝子にそれぞれ影響を与える。どの深さまで影響が及ぶかはそれぞれで異なる。
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治療については、火事のあとの焼け跡型のうつ病では、躁転に気を付けて気分安定剤と抗うつ薬。
環境因子の場合は、睡眠を確保する程度。
性格因の場合には薬剤はほぼ使わない。カウンセリングで対処。